目次
序章 成熟社会では本を読まない人は生き残れない
第1章 本を読むと、何が特か?
第2章 読書とは「他人の脳のかけら」を自分の脳につなげること
第3章 読書は私の人生にこんなふうに役立った
第4章 正解のない時代を切り拓く読書
第5章 本嫌いの人でも読書習慣が身に付く方法
付録 藤原和博の「これだけは読んでほしい」と思う本・50冊
気付き
(1)趣味としての読書から人生を切り拓くための読書へ
現代は国家と企業には幸福論を保証する能力が無い。それぞれ一人ひとりが自分自身の幸福論を編集し、自分オリジナルの幸福論を持たなければならない時代に突入した。それぞれ一人ひとりの幸福を掴むための軸となる教養は、自分で獲得しなければならず、そのためには読書が欠かせない。
(2)読書をするだけで、ほぼ10人に1人の人材になれる
まず、パチンコをするかしないか(時間をマネジメントする発想があるかないか)が第一段階。その次の段階は、ケータイゲームをするかしないか。パチンコと過度なケータイゲームをしないのであれば、その時点で4人に1人の人材。第三段階が読書をするかしないか。読書をすることで8人に1人の人材になれる。アルバイトの時給は800円だが、超一流のエキスパートは1時間当たりで100万円の報酬を得る。読書をすることで、エキスパートに近づく。読書をしないとアルバイトに近づく。
(3)ジグソーパズル型思考からレゴ型思考への転換
20世紀の日本の教育は、たった一つの正解を速く正確に導き出し、パズルを誰よりも早く仕上げられるような少年少女を大量生産することを目指してきた。しかし、ジグソーパズル型の人には、最初に設定された政界の画面しか作ることができず、また変更がきかない。成熟社会では自らビジョンを打ち出して道を切り拓いていかなければならない。一人ひとりが自ら納得する解をつくり出すことができるかがすべてだ。
感想
藤原節の効いた面白い読書論です。本を読みたくなる、というか本を読まないとマズいと思うようになりました。
NEXT ACTION
- 小説(できれば純文学)も読む。読書は、コミュニケーション力、ロジカルシンキング、シミュレーション力、ロールプレイング力、プレゼンテーション力を高める。