目次
解説
一 プロローグ
二 アウシュビッツ到着
三 死の蔭の谷にて
四 非情の世界に抗して
五 発疹チブスの中へ
六 運命と市のたわむれ
七 苦悩の冠
八 絶望との闘い
九 深き淵より
訳者あとがき
写真図版
人が勘定の鈍麻を克服し刺戟性を抑圧し得ること、また精神的自由、すなわち環境への自我の自由な態度は、この一見絶対的な強制状態の下においても、外的にも内的にも存し続けた…
感想
言わずと知れた、世界的な名著です。ビジネス書にも多く引用されています。アウシュビッツ強制収容所に監禁された精神科医が壮絶な体験の中から見出した人間の偉大さを静かに描いた本です。どんな状況にあっても人はその環境に対する態度だけは自由であるということです。