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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★空気で人を動かす チームの実力以上の力を引き出す技術 横山信弘

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目次

はじめに -「空気」が良ければ、チームはどんどん変わる

第1章 チームの「空気」を現状分析せよ -ミッション1

第2章 「悪い空気」の元凶を解明せよ -ミッション2

第3章 チームの「空気革命」を遂行せよ -ミッション3

第4章 「空気」を「流れ」に変えよ -ミッション4

第5章 「空気革命」の成功者から学べ -ミッション5

おわりに -「理想のチーム」への第一歩が始まる

 

気付き

(1)空気の4つの種類

空気は、上に向かう自由か下に向かう自由か、そして前向きな規律か後ろ向きな規律かによって4つに分類できる。上に向かい前向きなのが「①締まった空気」。失敗したときにも自己責任を自覚して言い訳をしない、理想的な空気。締めた空気が時間と共に緩んでくると「②緩んだ空気」。失敗した時には失敗を許し合ってしまい、間違いを指摘したら反論したり見て見ぬふりをしたりする、なあなあな状態。一方、「③縛られた空気」は誰か特定の人物にキツく締め付けられた状態であり、失敗した時には責任回避に走り言い訳をする。部下から上司には間違ったことを指摘できない一方向になってしまう。ガチガチの空気。緩んだ空気も縛られた空気も放置すると、緩みすぎてほどけるか、キツく縛り過ぎて切れてしまい「④ほどけた空気」になってしまう。こうなると倫理観が欠如しモラル・ハザードになる。思考停止になり後ろ向きな発言が公然と行われるようになり、チームは崩壊に向かう。

(2)空気が変わる3つの原因

空気はチームの構成員の心の状態の変化、入替、増加によって起こる。空気が変わる原因は、①社会的手抜き:集団の構成員が増えるほど無意識のうちに手抜きをしてしまう集団心理、②外来価値観:チームや組織に今までになかった新しい価値観が持ち込まれるケース、③意味の捏造(作話スモッグ):人間の過去の言動を一貫して正当化したくなるという「一貫性の法則」により後付けで言い訳をしてしまうこと。この作話が空気を汚す。作話スモッグに汚染されないためには、客観的な数字で指摘することが重要。

(3)成功事例:大胆な新卒採用で台風の目を作り、空気を一掃した不動産会社

社長が代替わりしたが業界の先行き不安により空気の悪かった不動産会社社長は、30人の会社で10人のイキのいい新卒を10人採用し、新人のみの社長直轄チームをつくった。従来のチームとは一切交流させずに直行直帰させた。次に従来の従業員の中で意欲的な人を選出して徐々に社長直轄チームと交流させ、会社の台風の目となっていった。抵抗勢力は会社を去っていき、新しい空気が醸成された。

 

感想

著名なコンサルタントである筆者が、かつて正しい方法論を持ち込んでも全く会社が動かなかった経験で、その原因が場の空気にあることを突き止めたことから書かれた本です。組織の構成員の中に悪者はいなくても、空気が悪いと組織は全く動かない。空気の重要さが学べただけでも十分な収穫のあった本です。

 

NEXT ACTION

  • 時々は「一流の空気」を吸いに外に出る。
  • 空気を変えるには8カ月以上情報発信をし続ける。