目次
はじめに
第一章 相手に幸福感を与える 教えるということ
第二章 モチベーションをかきたてる 憧れる力
第三章 相手に足りない力を見抜く 評価力
第四章 優れた練習メニューのための テキスト力(素材力)
第五章 退屈させず学習効果を上げる ライブ能力
第六章 自立を促す 育てる力
あとがき
気付き
(1)教育関係の根幹にある「憧れる関係」
教える側の憧れが、生徒の憧れを生む。これは、生徒の方から見ると、先生の憧れに憧れるという図になる。教えるということの根底にはこの関係性があって、これさえあれば、極端な話、教えた知識が間違っていた場合でさえも愛される。何かに向かって突き進んでいるベクトルの方向性と量、これが相手を刺激する。
(2)自己客観視能力は、評価されることによって育つ
誰でも弱い所を指摘されたらいやな気持になる。けれども評価を受け入れて自分を客観的に見られる自己客観視という能力は評価されることによって培われる。自己肯定感は高いが自己客観視ができないと、むやみに自信のある俺様になる。逆に客観視はできても自分に自信が持てないと、どうせ私なんて…という思考になる。一番いいのは、自己客観視をした上で、自分に自信も持っている状態。
(3)三段階の評価力
評価力のレベル1は、学ぶ側の良い所悪い所を見抜くことができる。レベル2は事態を改善するためのコメントができること、あるいは事態を改善するための練習メニューを与えられる。そしてレベル3は、自分の評価力を学ぶ側に伝えることのできるレベル。これは、学ぶ側自身が自分で自分を伸ばせるようにするため。
感想
後輩ができ、教える立場になったので、読んでみました。斎藤先生らしい、独自の切り口での図解や体系化が面白いです。
NEXT ACTION
- 自分の憧れに対する熱量を伝える教え方をする。