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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★★私はいくら? あなたの価値はたったひとつの「数式」で決まる 野口真人

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目次

はじめに

第1章 会社はあなたにいくらの価値をつけるのか?

第2章 あなたが「稼げる人」になるために ~将来のキャッシュフローを最大化する

第3章 あなたの「信用力」を上げるために ~割引率を下げる

 

気付き

(1)ファイナンスの基本式

現在価値(PV)=将来の平均キャッシュフロー(CF)÷割引率(R)

PVを高める方法は、分子であるCFを増やす(=稼げる人になる)か、分母であるRを下げる(=信頼される人になる)の二つしかない。過去にいくら稼いでも、稼いだ金額は一円もその人の価値に足されることはないが、その人が将来いくら稼ぐかを知るもっとも重要な指標になる。

 (2)人材は企業にとってもっとも大切な財産

会計上では現金に変わりやすいものほど優れた資産と考える。一方、時価ベースのバランスシートには固定資産のさらに下に「ヒト、ブランド力」という現金化が不可能な項目が追加される。ファイナンスの観点から企業の価値を評価する際には、ヒト、ブランド力が最も重視される。なぜならば、ファイナンスでは将来的にキャッシュを生む力が大きい資産ほど優れた財産と考えるからである。企業の清算価値と株式時価総額の差が大きい会社ほど、人材やブランド力がある。PBR(株価純資産倍率)が高い会社では、商品や工場ではなく、ヒトやブランド力がキャッシュを生んでいる。人材が能力を発揮する余地が大きい分、自分の価値を高めるチャンスも多い。割引率は、正確にはリスクー成長率であるから、少々リスクがともなっても、積極的にチャレンジし実績の成長性を認めてもらえば自分の割引率は下がる。

(3)自社のバリューチェーンを見極める

バリューチェーンを分析することで、競合に対する事業戦略の参考になる。また、自分自身の「稼ぐ力」をより正確に見極めるうえでも、バリューチェーンの把握は必須。営業部門が高い利益を出したからといって、それが100%営業マンたちの功績という訳ではなく、仕入れや開発など、たくさんの人に支えられた結果である。これを忘れると、自分の稼ぐ力を過大評価してしまいがちになる。コストセンターで働く人も、サポート活動を通してバリューチェーンの一端を担っていることを仕事のやりがいにできる。

 

感想

自分の人材としての市場価値という議論はよくあるのですが、ファイナンスの観点で論じることは意外と少なく、とても面白い本でした。ファイナンスを身に付けるかそうでないかで世界の見え方が変わるような気がしました。

 

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