目次
はじめに
第1章 まずは「緊張」を避けずに正体を知る
第2章 緊張を味方にする第1戦略 副交感神経を優位にする
第3章 緊張を味方にする第2戦略 セロトニンを活性化する
第4章 緊張を味方にする第3戦略 ノルアドレナリンをコントロールする
第5章 緊張に負けないメンタルを手に入れる
第6章 シチュエーション別対処法
気付き
(1)緊張の原因と条件
科学的な緊張の原因は①交感神経が優位、②セロトニンが低い、③ノルアドレナリンが高いの3つしかない。また、人が緊張する場面は、プレゼンテーション、試験、面接、発表会、対人場面、新しい仕事、苦手なことを無理にさせられる場面、スポーツなどがあるが、それらの共通点、すなわち緊張の条件は4つあり、①衆人監視、②自分をよく見せたいという気持ちが働いている、③勝負事・白黒がはっきりした結果が出る、④人生を左右するような重要イベント。メンタルを切り替えて、これらの条件を取り除くことで緊張は緩和できる。
(2)ゆっくり話す
緊張したら早口になるのは事実。呼吸が浅くなることで、一文を最後までしゃべれなくなるので早口になる。つまり、早口になるのは呼吸が浅く、交感神経が優位になっている証拠。ゆっくり話すことで緊張感を緩和する。意識としてはスピードを3割ダウンするくらいでちょうどよい。
(3)情報=安心の法則
勝負事では、相手の実力は何一つ変化する訳ではないのに、敵・相手に対しての情報量をたくさん持っているだけで、人間は安心することができる。情報を分析することにより、大脳新皮質が扁桃体の作り出す緊張感や恐怖感を封じ込めることができる。
感想
色々なテーマのビジネス書を出している著者ですが、本業の精神科医らしい脳科学的な観点での緊張の対策がテーマの本です。緊張について300ページ近くかなり詳しく書かれています。
NEXT ACTION
- 人前で話すときにはゆっくり話す。