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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★★高校生からわかる「資本論」 池上彰

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目次

 はじめに

第1講 『資本論』が見直された

第2講 マルクスとその時代

第3講 世の中は商品だらけ

第4講 商品の価値はどうやって測る?

第5章 商品から貨幣が生まれた

第6章 貨幣が資本に転化した

第7章 労働力も商品だ

第8章 労働力と労働の差で搾取する

第9章 労働者はこき使われる

第10章 大規模工場が形成された

第11章 大規模な機械が導入された

第12章 労働賃金とは何か

第13章 資本が蓄積される

第14章 失業者を作り出す

第15章 資本の独占が労働者の革命をもたらす

第16章 社会主義の失敗と資本主義

おわりに

 

気付き

(1)労働者の価値(給料)は再生産費

労働力の交換価値は、その労働力を作り出す時間による。労働力が一日働くとクタクタにくたびれ果ててしまう。つまり労働力(使用価値)を消費しきってしまったわけだ。ということは、また翌日出てきてもらうためには、元気になってもらわないといけない。夕食や住居、また家族の生活費、教育費も含まれる。労働力の再生産費は、生活費の安い発展途上国では安くなるし、物価の高い社会では給料も高くなる。労働者が一生懸命働くと、その労働力の価値以上の価値を生み出してしまう(剰余価値)。この剰余労働を資本家が「搾取」するのである。

(2)商品を安くすることで労働力を安くする

生産力を高めて商品を安くして、商品を安くすれば労働力の再生産費も安くなるから、それが労働力を安くするということである。資本というのは、そういう衝動を持っている。たとえば、ウォルマートはサービスが良くて商品が安く、全米にチェーン展開している。商品が安いため、従業員の給料も安い。安いスーパーができると、町全体の平均給与が引き下げられる。失業者が増えることで、他の会社の工場の給料も下がる。生活費が安くなることで労働の再生産費も安くなる。この現象は、グローバル経済で海外から安い商品を仕入れることができるようになるとさらに加速する。

 (3)労働に対する需要が減る

労働者が一生懸命働いて資本を生み出し、この資本が大きくなったことによって、逆に労働者はあまり要らなくなってきてしまう。一生懸命働いたことによって余剰労働者、失業者を増やしてしまう。これこそが資本制生産に固有な人口法則である。失業者が増えると給料は引き下げられる。それで発展されることができる。過剰人口はあたかも資本が自分の費用で育て上げたかのように、資本に絶対的に帰属する、いつでも使える産業予備軍となる。過剰人口は、時々に変化する資本の価値増殖欲求のために、現実の人口増の制約とは無関係に、つねに準備の整った搾取可能な人間材料を作りだす。

 

感想

「高校生からわかる」とあるように、難解なマルクス資本論を、わかりやすく解説してあります。さすがの池上さんだと思いました。資本論は初めて勉強しましたが、経済の見え方が変わるので、簡単な解説でもいいので一度は読んでおいた方がいいと思いました。