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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★★恋愛依存症 - 苦しい恋から抜け出せない人たち 伊東明

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目次

 愛の苦しみから抜け出せない人々 ー序

第1章 愛という名のドラッグ -危険な愛に憑りつかれるとき

第2章 共依存 -苦しい愛から抜け出せない人たち

第3章 回避依存 -幸せになるのが怖い人たち

第4章 ロマンス依存 -愛の刺激にはまる人たち

第5章 セックス依存 -苦しみを性愛でしか癒せない人たち

第6章 やすらぎと癒しを求めて -回復への10のステップ

 

気付き

(1)愛の分類と壁の乗り越え方

フランスの作家スタンダールは愛を、①情熱恋愛(一目惚れをはじめとする激しい恋愛)、②趣味恋愛(遊びの恋愛)、③生理的恋愛(生理的欲求による強い恋愛)、④虚栄的恋愛(見栄や虚栄心による恋愛)の四つに分類している。心理学者リーによる分類では、①ルダス(遊びの愛)、②マニア(狂気的な愛)、③プラグマ(実用的な愛)、④エロス(美への愛)、⑤ストルジュ(友情的な愛)、⑥アガペ(愛他的な愛)である。一人ひとり恋愛に対する考え方は異なっており、「愛とは・・・である」という答えも人それぞれ。その答えにより、愛至上主義の人、分析型・哲学者タイプ、愛への怖れが表面に出るタイプもある。恋愛の段階について、初期段階のハネムーン期は必ず終わりが訪れる。その壁の乗り越え方には大まかに三通りある。第一は、もうときめきを感じなくなった相手にさっさと見切りをつけ、またあの素晴らしいハネムーンに連れて行ってくれる新たな相手を探し求めること。第二は、惰性で付き合っていくこと。他に相手が見つからない、新たな相手を探したり一から関係を始めるのが面倒である、別れに伴うごたごたがイヤだなどの理由で積極的に離れようとしない。第三は強烈な高揚感が薄れてしまったことは素直に受け入れ、さまざまやり方・工夫で愛情のある関係を続けていくこと。ドキドキからやすらぎへ変化し、恋愛は安定期に入る。

(2)再挑戦とアッパーリミット

過去(特に子供時代の親子関係)の場面を再現したいという強い欲求のことを「反復強迫」と呼ぶ。過去をやり直したい、過去の過ちを正したいという再挑戦の要因がある。誰にでも再挑戦への欲求はあるが、共依存症者の場合には心の傷が大きいがゆえにその欲求も強迫的といえるほどに強い。人それぞれに耐えられる不幸のレベルがあることはわかるが、人それぞれ耐えられる幸福のレベルもある。幸せに耐えられないのである。この、幸福(肯定的エネルギー)の増加を制限する心の作用のことをアッパーリミットと呼んでいる。つまり、幸せという気持ちが高まっていったとき、その人のアッパーリミットを超えてしまうと、その幸福感を下げるような働きが自然になされる。共依存症者はアッパーリミットが低い人が多い。自己否定感が強いために、自分が幸せであることが信じられなかったり、ゆるせなかったり、怖くなってしまったりする。

(3)愛にはバランスが必要

生まれたばかりの子供には他者という視点はない。世界は自分のために存在し、自分こそが世界の全て。ナルシシズム(自己愛)の段階と呼ばれている。しかし、泣くだけですべて言うことを聞いてもらえていたのが「それぐらい自分でやりなさい」「泣いたって駄目ですよ」に徐々に変わる。ここで初めて、親と自分が別個の存在であること(でなければならないこと)を認識せざるを得なくなる。この分離・独立の段階をスムーズに昇れるかどうかは、親が適度に要求に応え、適度に突き放すことができるかどうかにかかっている。受け容れと突き放しの微妙なバランスが重要。受け容れが強すぎれば過保護になり、子供はいつまでもナルシシズムの段階にとどまってしまう。一方突き放しが強すぎれば、自分は見捨てられたんだと孤独感や自己否定感を募らせたり、分離への恐怖感が強くなりすぎて逆に第一歩を踏み出せなくなる。

 

感想

メンタリストDaiGo氏のおすすめで買って読んでみました。がっつりした心理学の本です。自分や知り合いのことを思い浮かべて、共感や納得できる部分とできない部分がありますが、いい意味でグサグサきます。本当に苦しんでいる人には、ぜひ一度読んでみてほしいです。

 

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