BOOK LOG DIARY

~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★★心がつながるのが怖い 愛と自己防衛 イルセ・サン

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目次

はじめに

プロローグ

第1章 自己防衛の戦略とはどのようなものか

第2章 自己防衛の戦略を無意識にとるとき、問題が起こる

第3章 喪失の悲しみを恐れて愛に満ちた関係を避ける人たち

第4章 愛情に満ちた人生への扉を閉ざしてしまう不幸なパターン

第5章 親を理想化することの危険

第6章 感情を完全に意識する

第7章 不適切な自己防衛の戦略をとり除く

第8章 本来の自分に戻る

 

気付き

(1)悲しみと向き合う

愛の関係を築くことには、喜びのほかに悲しみを伴う可能性がある。一つは、選ばなかったものへの悲しみ。ほかの多くの可能性を排除することへの諦め。二つ目は、将来訪れるであろう、愛する人を失う悲しみ。悲しみを避けるために人間関係を避けてしまう人たち、無意識に愛情のある関係を避ける人たちがいる。関係が終わった時に多いな喪失感で苦痛を感じるのを避けるため、関係が大切なものにならないように、さまざまな戦術を編み出してしまう。

(2)親を理想化する危険

両親を理想化することが自己防衛の構造全体の柱になっている人がいる。親を理想化し、自分も理想化するパターンでは、投影という戦略をとる。自分自身に問題があることを認めず、他人のことをことごとくネガティブにとらえる。彼らは自尊心の低さに苦しんでいる。気づかないうちに、ジブを理想化している相手のダークサイドに影響を受けているが、そのことを感じたり認めたりしようとしない。もう一つのパターンは、親を理想化し、自分のことは蔑む人。「私はよくない」と思えば、両親像は理想化されたまま守られる。基本的情緒を欠いた両親の下で育った子どもは、両親の欠点を直視するのを避けようと必死になる。その理由は、小さな子どもは自分のことを両親の一部と捉えており、両親をよい存在と認知するのが不可欠だから。また、子どもの生存に責任を持つ大人が親としての能力を欠いていると考えるのは、ひどく恐ろしいことなので、すぐその考えは打ち消されるから。両親を理想化し、都合の良くない側面から目を背けていると、いつかその人は子どもやパートナーに対しても同じことをしてしまう。そして無防備になり、孤独になる。両親がどんな人たちであたかをより詳しく正確に理解する取り組みは、一生ものの課題である。

(3)自己防衛の戦略をとり除く

自己防衛の戦略の一つである「退行」は、過去の成長段階で用いていた戦略を再び用いてしまうことを意味する。私たちは自分が責任と他の選択肢を持つ大人であるとい事実から逃れ、自分にできることを一時的に忘れる。退行に伴う振る舞いとしては、椅子からずり落ちそうに座る(目線が低くなる)、目に涙を浮かべる(助けを求める)、昼間からベッドで横になる等。退行から脱却するには、子ども時代は終わった、人生はもはやかつてのように危険ではないと、自分自身に思い出させること。自己防衛の戦略は、自分自身が気付かないうちに悲しみをブロックし、体験すべき痛みから引き離し、痛みを自分の性格に統合させないようにする。戦略は階層状になっており、一番上の層にあるのは外の世界に対する自己防衛に役立つ戦略で、そのすぐ下には怒りや苛立ちがある。怒りというのは、内と外、両方から効率的に自分を守るための戦略。怒りにより他の人をシャットアウトし追い払うことで外部から自分を守る。また怒りは一番上の層にあるため、それを強く感じることで、無力感や悲しみと言ったほかの感情を感じなくて済む。これが自分の内側に対する防衛戦略。怒りを感じ、表現するのが最終目的ではない。怒りのすぐ下にあることが多い悲しみと渇望に気付き、それらを表現することで、他者と近付き、つながるという、より大きな体験をすることができる。

 

感想

心理学系の本はいくつか読んできましたが、この「自己防衛の戦略」というものは、初めて触れたもので、かつ鋭く本質を突き刺すような内容でした。自分自身あるいは知人に対しても、心当たりがあるものがいくつもあります。この著者の本も他にもフォローしてみようと思いました。