BOOK LOG DIARY

~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★★アナロジー思考 細谷功

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目次

はじめに

第1章 アナロジーとは何か、なぜ重要なのか

第2章 アナロジーのメカニズムを解明する

第3章 アナロジーの基本は「構造的類似点」を探すこと

第4章 アナロジーに必要な抽象化志向力

第5章 科学やビジネスに応用されるアナロジー

第6章 アナロジー思考力を鍛えるために

おわりに

 

気付き

(1)アナロジーの目的

ビジネスにおけるアナロジーの目的は、①自分の理解(転職した時に業務プロセスを学ぶ時など)、②他人への説明(未知が事象や概念を説明する場合に、それと類似する、聞き手にとってすでになじみのある領域と関連付けることで理解を促進させる)、③アイデア創出(直接・間接の経験・知識以外にも、アイデアを借りてくる)。

(2)アブダクションとしてのアナロジー

一般に科学的推論には大きく演繹型と帰納型があるが、アナロジーはこれらのいずれでもない。人間が行う推論は主に分析的推論と拡張的推論に分かれ、論理思考を代表とする演繹的な推論が分析的推論に該当し、他方の拡張的推論とは経験をベースにした知識から新しい拡張を行う推論である。これには大きく帰納的推論とアブダクションがあり、帰納的推論が経験から一般化を行うのに対して、アブダクションは科学的仮説や理論を発案し発見を行うものである。留意すべきポイントは、アナロジーとは純粋に論理的で演繹で導かれた厳密に正しい推論ではないということ。厳密な議論の中でアナロジーを用いることは論理の飛躍につながる危険性を持っている。

(3)ターゲットとベース

アナロジーを有効活用するために重要なポイントは、なるべくターゲットエリアから遠い世界をベース領域として選ぶこと。共通点の抽象度が高ければ高いほど、遠くから借りてくることが可能になり、それに伴って応用範囲を広げられる。ポイントは、ターゲットとベースの共通点と相違点を適切に見極めること。相違点が過大だと「この世界は特殊ですから・・・」というように、アナロジーの利用機会損失になる。逆に共通点が過大に認識されると「みんな一緒ですよね」となり、アナロジーの短絡的誤用になる。共通点が適切であれば「この点は同じだけど、この点は違いますね」となる。

 

感想

学生の時に読んだ本の読み直しです。細谷氏の著書は「地頭力を鍛える」が有名ですが、どれも素晴らしいです。アナロジー思考は僕にとっても非常に大事にしているものであり、バイブルのような本です。楽曲を作ったりするには、身の回りのものに喩えて直喩・隠喩をよく使ったりもしますし、社会をどう見るかという切り口は、表面ではなく「構造」の見方が大事です。色々なものを構造で捉えて、斬新なアナロジーをどんどん見つけていきたいです。