目次
はじめに ルールさえ知っていれば、和歌は、今よりずっと楽しめる
第1章 枕詞 -それは古風な約束事の言葉、訳せないけれど、意味がないわけではない。
第2章 序詞 -一見関係なさそうな事柄なのに、人の心に形を与え、わかった気持ちにさせてくれる。
第3章 見立て -風景をありえないものに一変させる、言葉の力。
第4章 掛詞 -自然と人間を二重化した、意外性の世界
第5章 縁語 -作者がひそかに仕掛けた暗号。”隠れミッキー”を探せ!
第6章 本歌取り -古き良き和歌を味わいぬき、それを自分の歌の中で装いも新たに息づかせる。
第7章 物名 ー物の名前を隠して詠む、あっと驚く言葉遊び。
第8章 折句・沓冠 -仮名文字を大切にしていた時代に、和歌を作ったパズルがあった。
第9章 長歌 -長歌は、思い出を長くとどめるための記念写真。
第10章 題詠 -題詠は、変わらない真実を表そうとする試み。
おわりに どうすれば、和歌はおもしろく読めるのか、楽しく学べるのか
感想
昔、国語の古文で習った記憶があるようなないような和歌の技巧について改めて勉強してみました。5・7・5・7・7のわずか31文字の中に、多くの意味を詰め込むテクニックの奥深さには感銘を受けました。