BOOK LOG DIARY

~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★★心の休ませ方  加藤諦三

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目次

まえがき

第一章 なぜ生きることに疲れてしまうのか

第二章 愛情飢餓感がマイナス発想の原点

第三章 生きることに疲れた時は、生き方を変える時

第四章 うつ病者の感情表現

第五章 春がくるまで休もう

第六章 「生きるための決断」をせよ

第七章 うつ病者の心理

第八章 生きるエネルギーをためる法

エピローグ ー傷つく必要のない言葉で傷つくな

あとがき

 

気付き

(1)親子の逆転現象

人は、甘えたい時、甘えられないと傷つく。甘えの言葉が拒否されたり、甘えの態度が拒否されると傷つく。親が子供に甘えるのは「親子の逆転現象」である。子供は、親の甘えの欲求を満たされなければ責められる。親子の役割逆転をして育って人は、人の好意を怖くて断れない。しかも親子の役割逆転に苦しめられた子供の心の傷は、周囲の誰からも理解されない。子供は親に何かをしてもらうことはたしかに嬉しい。しかしそれ以上に求めているものが「自分のしたことを認めて欲しい」ということである。

(2)生きることに疲れるとは

生きることに疲れたと言うのは、正確には憎しみを抑圧することに疲れたのである。心の底で思っていることを言わないことで人は消耗する。だから何もしない人がいつも疲れていたりするのである。うつ病者は他の人と体験が違うというわけではない。体験は同じだ。うつ病者が「怪我をした」「熱がある」ということを言っている時は、そうなった「自分は辛い」「自分をもっと大切にしてくれ」と訴えている。もともといまを生きていることだけで精一杯だったのに、風邪という大事件が起きた。「風邪になった、もう生きられない、助けてくれ」と訴えている。それなにに周囲の人は風邪そのものを治そうとする。しかし「大変とは、マッチしか持てない人間が、筆の重さに驚いているようなもの」なのである。

(3)相手の事を考えるのが大人の幸せ

うつ病になるような人は幼児期から愛されていなかった。生きることに疲れた人が望んでいるのは、大人として愛されることではなく、幼児のように愛されることなのである。努力しないで幸せになる方法を求めている。自分から這い上がろうとする意志はもうない。大人の幸せとは、自分の心の中で自分が広げていくものなのであるが、彼らは幸せはもらうものと思っている。だからいくらもらってもダメなのである。真面目な人は、真面目でありさえすれば幸せが手に入ると勘違いしている。それはデパートの前に開店前から並んでいれば商品をただでくれると思い込んでいるようなものである。後から来た人が商品を買っていくのを見て不公平だと嘆いているようなものである。うつ病者は後から来た人がお金を払っていることに気づかない。

 

感想

うつ病の心理に特化した専門的な本です。なかなか想像もつかない世界でした。