目次
日本の弓術
ヘリゲル君と弓
感想
ドイツの哲学者が、日本で弓術を修業した時の著述です。外の目から見た日本の弓術の神髄が示されています。表現は哲学的で理解は難しかったです。
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日本の弓術
ヘリゲル君と弓
感想
ドイツの哲学者が、日本で弓術を修業した時の著述です。外の目から見た日本の弓術の神髄が示されています。表現は哲学的で理解は難しかったです。
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はじめに
【導入】環境問題とは何か?
根本的な議論 ~人間中心主義と自然中心主義~
環境問題タイプA 人間の健康への悪影響(Ache)
パターン① 急性・慢性毒性(有害化学物質への暴露)
パターン② 内分泌攪乱
パターン③ 変異原性(放射能・未知のヒト健康リスク)
環境問題タイプB 生態系サービスの損失(Bio)
パターン① 生態系サービスの損失(地域レベル)
パターン② 生態系サービスの損失(地球レベル)
パターン③ 生態系サービスを脅かされたことに起因する安全保障問題
環境問題タイプC 環境容量の超過による持続可能性の喪失(Capacity)
パターン① 環境負荷の限界と資源の枯渇
パターン② 都市環境問題
パターン③ 資源の利権を巡った安全保障問題
【本編】環境分野の思考法から学ぶ日常生活へのヒント
PARTⅠ 環境評価手法から学ぶ生活のヒント
1 省エネ家電に買い替えよう ~LCAの話~
2 意思決定のモノサシ ~トレードオフの話~
3 事故を起こさないための「木」の考え方 ~確率論的リスク評価の話~
4 飛行機と自動車どちらが危険? ~リスク認知の話~
PARTⅡ 地球温暖化に関する議論から学ぶ生活のヒント
5 営業ノルマの目標達成 ~中間項分解の話~
6 悪循環を断ち切れ ~フィードバックループの話~
7 一粒で何度も美味しい ~カスケード利用の話~
8 ヘルメットと絆創膏 ~緩和策と適応策の話~
PARTⅢ 熱力学の法則から学ぶ生活のヒント
9 部屋が散らかるのは自然の摂理 ~エントロピーの話~
10 気合いではなく仕組みで解決を ~環境経済学の話~
11 ごみ焼却場の立地、あなたは受け入れられますか? ~NIMBYの話~
12 放牧は計画的に ~コモンズの悲劇の話~
おわりに
おかげさまで、2冊目の本を出すことができました!
今回は環境に関する内容です。
環境問題についてあまり学んだことがない方に是非読んでいただきたいです。
(kindle)https://www.amazon.co.jp/dp/B09ZHTD876
(paper book)https://www.amazon.co.jp/dp/B09ZLGJHKZ
目次
まえがき ー人新世の科学
第1章 持続可能性への挑戦
第2章 種と生態系の価値
第3章 生物多様性と生態系機能
第4章 飼い馴らされた自然
第5章 社会-生態システム思考
第6章 驕りから謙遜へ
第7章 人間による人間のための生態学
気付き
(1)野生個体群の捕獲による繁殖資源の劣化
人間による野生個体群の捕獲は、最も生産性の高い個体を選別し、それによって繁殖資源を劣化させる。一方で、農業は何千年にもわたって、動物や植物の中で最も生産性の高い個体を維持し、繁殖力を高めてきた。この強化により、牛の群れが健康で、乳や肉の生産量が多く、作物がさまざまな生育条件で最高の収量を得ることができるようになった。
(2)環境スチュワードシップ
環境スチュワードシップとしゃ、人間中心主義と生態中心主義の中間に位置する新興の倫理である。人間は他の人間に対して、自然の完全性、回復力、持続可能性、美しさを守るという倫理的義務を負っている。これを成し遂げるためには、必然的に自然経済を支える生物と物理的環境の相互依存関係を守るという倫理的義務を負うことになる。
感想
人新世=人類が地球の地質や生態系に影響を与えるようになった時代です。難しい本でした。
目次
はじめに
第一章 あなたはどうして”あなた”なの?
第二章 脳の”悩む”癖を回避する
第三章 親を憎む前に、越えなさい
第四章 ”常識”を捨てれば幸せになれる
第五章 理想の未来が降り注ぐために、あなたがいま考えるべきこと
おわりに
気付き
(1)悩みとエフィカシー
悩みとは、エフィカシーの低い人たちの創作活動のこと。エフィカシーとは、自分の能力の自己評価のこと。つまり、自己評価が低い人ほど悩む。自己評価が低い人は、すぐ他人の意見に左右される。自分がないので決めたもらいたい。エフィカシーすなわち自己評価を高めれば悩みはなくなる。
(2)自分を客観的に見てはいけない
自分の悪い部分をよく見て反省しなさいとよく言われる。すると、物事を客観視することができればできるほど、自分の悪い部分がはっきり見える。これは完全に逆効果。悪いところがますます固まってしまう。自分を客観的に見てはいけない。自分を変えるには、客観的に見るのではなく、こだわりのあるものをひとつ変えること。すると、新しい世界、新たな可能性が見えてくる。
(3)婚活の弊害
婚活において相手に条件を求めることは、自分の欲しいモノがハッキリしているように見えるが、実は自分にはその求めているものは無いと言っているようなものである。自己評価を下げることになってしまう。また、機能重視で結婚すると、後に破綻する可能性が高い。
感想
著者の語り口が少し苦手で、主題があまり頭に入ってきませんでした。
目次
まえがき
一 明日のための寓話
二 負担は耐えねばならぬ
三 死の霊薬
四 地表の水、地底の海
五 土壌の世界
六 みどりの地表
七 何のための大破壊?
八 そして、鳥は鳴かず
九 死の川
十 空からの一斉爆撃
十一 ボルジア家の夢をこえて
十二 人間の代価
十三 狭き窓より
十四 四人にひとり
十五 自然は逆襲する
十六 迫りくる雪崩
十七 べつの道
解説
感想
言わずと知れた化学物質に警鐘を鳴らした伝説の本です。当時、権力に立ち向かいながら誰も指摘しなかったことを巧みな文章で暴き、世界を動かしたことの偉大さを改めて感じました。
目次
第1章 ピッチングを科学する
第2章 バッティングを科学する
第3章 フィールディングを科学する
第4章 走塁を科学する
第5章 作戦を科学する
第6章 練習を科学する
第7章 精神面を科学する
感想
結構本格的で、雑学というよりも実際に野球をプレーする人にも役に立ちそうな内容でした。
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はじめに
序章 仮説思考とは何か
第1章 まず、仮説ありき
第2章 仮説を使う
第3章 仮説を立てる
第4章 仮説を検証する
第5章 仮説思考力を高める
終章 本書のまとめ
気付き
(1)仮説思考を鍛える
問題を解決する場合、問題発見の仮説と、明らかになった問題解決の仮説の二段階を使う。仮説を立てるためには、①反対側から見る、②両極端に振って考える、ゼロベースで考えるという三つが効果的。ディスカッションの際にも、必ず自分なりに仮説を立てて置き、それを先にぶつけなくてはならない。これは最低限のルールで、自分で何もわからない状態で相手に教えてもらおうとする姿勢では何も得られない。実際の仕事の中でも、上司の意思決定をシミュレーションすることで鍛えられる。とにかく、対して情報がないうちから結論を出すのだから、最初は気持ち悪くて当然だ(もし、そう感じないのならよほどの天才か鈍感である)。会社の重要な仕事で仮説思考でミスをしたらと心配なら、まずは仕事に関係ないことで訓練すればよい。
(2)検証と分析の基本
実験による検証として、テストマーケティングがある。静岡、札幌、広島などが選択されることが多く。これには、所得分布、嗜好などの面で、全国市場をコンパクトにした平均的ない市場とみなし得ること、域内で完結した広告媒体が存在することなどの理由がある。分析の基本はクイック&ダーティーである。また、有効数字についても、経営に必要な数字は有効数字ひと桁でよい。本質的なことを見ないで細かな数字にとらわれると、判断を間違えることになる。
(3)意思決定に役に立つ情報
情報理論では、不確実性が高いことをエントロピーが大きいと表現する。新しい情報が加わって不確実性が低くなれば、エントロピーは小さくなる。ある情報で二つの選択肢のうちのひとつを消すことができれば、意思決定が簡単になり、エントロピーが小さくなる。意思決定をするときには、いますでにある選択肢を狭めてくれる情報だけが役立つのだ。思い付きの意見をいって仕事のやり直しを命じる上司は、戦略実行上の遅れや迷いをもたらす原因となっている。
感想
優秀なコンサルタントがどのように仮説を立てて仕事をしているかということがわかります。内容は完全にビジネスのものですので、他にも日常的な内容で事例があればよりわかりやすいと思いました。
NEXT ACTION
目次
はじめに ーネガティブ・ケイパビリティとの出会い
第一章 キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」への旅
第二章 精神科医ビオンの再発見
第三章 分かりたがる脳
第四章 ネガティブ・ケイパビリティと医療
第五章 身の上相談とネガティブ・ケイパビリティ
第六章 希望する脳と伝統治療師
第七章 創造行為とネガティブ・ケイパビリティ
第九章 協力とネガティブ・ケイパビリティ
第十章 寛容とネガティブ・ケイパビリティ
おわりに ー再び共感について
気付き
(1)ネガティブ・ケイパビリティとは
ポジティブ・ケイパビリティ(問題解決能力)だけでなく、ネガティブ・ケイパビリティ、すなわち「どうしても解決しないときにも、持ちこたえていくことができる能力」を培っていくこと重要。解決すること、答えを早く出すこと、それだけが能力ではない。解決しなくても、訳が分からなくても、持ちこたえていく。消極的(ネガティブ)に見えても、実際にはこの人生態度には大きなパワーが秘められている。
(2)創造行為とネガティブ・ケイパビリティ
創造行為をする芸術家の特徴は、対立する曖昧な情報を統合する力、二つ以上の正反対の思想や概念、表象を同時に近くして使う能力。創造性の源になる認知の形式は、①知性、②知識、③能力をどこに集中させるかという知的様式、④性格、⑤動機づけ、⑥環境の六つ。このうち、④の性格特徴として指摘されているのが、曖昧な状況に耐え、切れ切れのものが均衡をとり一体になるのを待ち受ける能力である。
(3)研究とネガティブ・ケイパビリティ
研究に必要なのは「運・鈍・根」と言われる。運が舞い降りてくるまでには辛抱強く待たなければならない。鈍は浅薄な知識で表面的な解決を図ることを戒めている。そして根とは根気。結果が出ない実験、出口が見えない研究をやり続ける根気に欠けていればゴールに近づくのは不可能。運・鈍・根はネガティブ・ケイパビリティの別の表現と言ってもいい。
感想
世の中には、わからない状況に対して耐えられる人と耐えられない人がいるように感じて、ネットで検索して出合った本です。キーツやビオンの話が長く、本題に入るまでが長く感じてしまいましたが、この分野では本当に貴重な文献です。
目次
はじめに 感情リセットー人生のマイナスを確実に「プラス」に変える法
1章 この1冊で「世の中の悩みの9割」が解決できる!
2章 人生うまくいく人の「一瞬で気分を変える」法
3章 できる人の「一気にやる気を高める」法
4章 人間関係うまくいく人の「嫌いを好きに変える」法
5章 毎日充実している人の「どんな悩みもサッと消す」法
6章 「感情のリセット力」を高める脳の習慣
気付き
(1)やらされ感をなくす工夫
脳の中では「やらされ感」を持つとノルアドレナリンが分泌され、「自発的」にやればドーパミンが分泌される。同じ仕事に取り組むにしても、人からやらされるか自分からやるのかで正反対の結果になる。やらされ感をなくすには、目標を再設定する。たとえば期限を相手の依頼よりも細かく区切る。また、人から言われた通りではなく自分の工夫を少し加えるとよい。
(2)苦しいは成長している瞬間
苦しいは、振り返ると貴重な時間であり、成長の時間であり、人生の試練であり、自分を大きく成長させてくれるハードルであることがわかる。
(3)表現による癒し
誰も聞いてくれなくても、声に出して表現するだけで「誰にも言えない」という気持ちが解消されて癒される。表現するだけで感情はリセットされる。たとえばTwitterでつぶやいただけでもスッキリする。
感想
著者の本は何冊も読んできたので新たな学びは少なかったですが、読みやすく編集されています。
NEXT ACTION
目次
はじめに ー競争力のある人材がいない
序章 なぜ日本は「人材不況」になってしまったのか
第1章 間違った成果主義が企業も人もダメににする
第2章 成果イメージで目標をとらえる
第3章 成果につながる能力か ーコンピテンシーの発想
第4章 自分の市場価値を高める
第5章 セルフマネジメント力を育てる ーパーソナリティとコンピテンシー
第6章 コンピテンシーを引き出す方法
第7章 自分が育つキャリア形成の考え方
あとがき 人を育てるということ
気付き
(1)二種類の成果主義
成果主義には二種類あり、精算型(賞与)と投資型(昇給・昇進・昇格)がある。精算型の場合、次回の精算時には前回分は組み込まないのが原則。投資型とは、未来における権利を本人に付与するというもの。多くの企業では精算型と投資型が混乱している。
(2)大人とモラトリアム
大人とは、自己判断で行動しながらも確実に成果責任を果たす人である。ルール依存で成果責任がないのは小学生、ルール依存で成果は求められるのは中高生、自己判断だが成果への責任がないのは大学生、ルールがなくても自分で出すべき成果に責任を持つのが大人である。日本の企業には小学生的な雰囲気を持っているところが多い。ところで、モラトリアムの時期には極端なことをしたくなるのだが、今までの自分とは対極に身を置くことで揺り戻しでバランスを取ろうとしている。極端なことをやってみたけど、やはり自分はこのあたりでこう考え、こう生きる人間なのだという自分への知識ができ、その通りに生きようとし始める。これが自我の形成であり、自分への知識通りに生きていることをアイデンティティの統一と呼ぶ。自我が確立され初めて高いコンピテンシーを発揮できるようになる。
(3)コンピテンシーの発揮
人間が行動を起こす動機には、不安、価値観、能力、意思の四つがある。不安が動機になると行動は最も不安定になる。次に価値観もやや不安定な行動を導いてしまう。能力が動機になると比較的安定した行動に結びつく。そして、意思が動機になると一番安定した行動、すなわち高いレベルのコンピテンシーを引き出すことになる。意思を動機とした行動には、以下の四つの条件を満たしている。①主体性がある、②単一性が保たれている、③連続性がある、④自他の区別ができる。
感想
自我・モラトリアムから、コンピテンシーに結びついているという観点が面白い学びでした。
目次
序章 地球温暖化を防ぐ英知 ー人類が初めて直面した”進歩”に対するブレーキ
1章 「エントロピーの法則」とは何か ー現代世界の混迷は、この法則の無視から開始された
2章 人間は、何を信じて生きてきたか ーギリシャから現代まで、西洋思想の歴史的考察と問題点
3章 テクノロジーの実体を明かす ー技術革新により、人類は何を得、何を失ったか
4章 エントロピーの経済学 ー先進工業国社会の矛盾を排除するための指標
5章 新たなる世界観の確立 ーいま地球は、人類にどんな未来を要請しているのか
気付き
(1)地球温暖化による動植物への影響
炭酸ガスの濃度が上がると、食閥の葉に含まれる炭素が増え窒素が減る。すると、昆虫は自らの窒素要求量を満たすためにより多くの植物を食い荒らすことになる。温室効果によって食欲を増した害虫と強力な病気がはびこり、農家では農薬をますますたくさん買わざるをえなくなる。
(2)生命とエントロピー
生物の構成のなかに見られる部分的で小さなエントロピーの減少は、宇宙におけるはるかに大きなエントロピーの増加と結びついている。あらゆる生物はmその周囲の環境から絶えず自由なエネルギーすなわち負のエントロピーを摂取することによって生きている。つまり、周囲の秩序を破壊し、それを自己の肉体に吸収しつづけなければ生きていけない存在なのである。
(3)エネルギーの消費が早まれば失業率も増加する
システムがどんな仕事や収入を与えてくれるかによって、個人や集団のエネルギーの変換および交換プロセスをめるぐ位置が決まり、それによって新たな階級が発生する。しかも、環境のエントロピーが増大し、エネルギー費用が高まった場合、真っ先に経済危機に直面するのは大衆であり、彼らは逼迫する経済状況を自らの力では補いきれなくなる。失業とは要するにエントロピー過程の別な側面なのである。
感想
エントロピーの法則という物理学(熱力学)の法則について、科学・社会・哲学などと絡めて述べる読み応えのある本でした。エントロピーが理解できれば世界の見え方はがらっと変わると思います。