目次
第1講「知る」編 なぜ、お金には不安ばかりがつきまとうのか?
第2講「使う」編 幸福かどうかを決めるのは貯蓄額ではない
第3講「貯める」編 不安は貯めることへの執着から生まれる
第4講「殖やす」編 希望は長期投資から育まれる
第5講「稼ぐ」編 働き続けるからこそ自由になれる
気付きTOP3
(1)財産三分法
手取りでもらったお金は財布、投資、預金の3つに振り分ける。日常で使うお金は財布に入れる。なくなってもいいお金は投資に入れる。お金に限らず、うまくいく保証はないけど、うまくいけばリターンが得られそうだと思うことに使う。残ったお金は、金融機関に預金する。預金の役割は財布の補充と貯蓄。必要な時にいつでもキャッシュを引き出せること(流動性)に、本質的な意味がある。
(2)自分への投資で最大のリターンを
投資には2種類あり、自分への投資と金融商品への投資である。たとえば、100万円の資産を持っている若者の場合、100万円を運用しても、10倍にできても1000万円である。一方で生涯年収は高卒で2億円、大卒で2億5千万円と言われている。その2億円の可能性を秘めた自分自身に投資をして、将来のその価値が2倍になれば4億円になる。自分に投資した方が大きなリターンが得られるであろう。
(3)若者がマイホームを買うデメリット
①自分の流動性が下がる(転職・転居がしにくくなる)、②家族形態の変化に合わせられない、③(投資としての)成長性のなさ、④空き家の多さと買い手の不在。
感想
若者の持つお金の不安に対して答えていく話ですが、もちろん簡単に答えがあるような話ではなく、だから不安であるわけなのですが、まっすぐと答えずにはぐらかしたり、もっと大きな話にして納得させられたような気分になりました。しかし、こんな誰にも説明できないようなお金の話ができるのは、金融業界の大御所である出口さんだからできたんだろうとも感じました。
NEXT ACTION
- 自分の生涯年収を意識して、自己投資を続ける。
- 保険を購入する際には、誰のために、何のために買うのかをはっきりさせる。