普通の人間にとって実践可能な人生の真の生き方とは何か。我々は後世に何を遺してゆけるのか。金か、事業か、思想(文学・教育)か。何人にも遺し得る最大遺物、それは勇ましい高尚な生涯である。
感想
大学の恩師からもらった本です。後世に何を遺すことができるのかという問いは、私自身も考えたことのある、人生の大きなテーマです。私は、モノと芸術と他者貢献だと考えていました。内村鑑三氏によれば、金でもいいし、事業でもいいし、思想でもいいということで、確かにそうだと思いました。そして、最大遺物は「勇ましい高尚な生涯」であるということで、何かを形のあるものを遺すことに躍起にならなくてもいい、と生き方を楽にする言葉をもらったような気がします。