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子供のうちは、どんな人でも、地動説ではなく、天動説のような考え方をしている。・・・それが、大人になると、多かれ少なかれ、地動説のような考え方になってくる。
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偉大な発見がしたかったら、いまの君は、何よりもまず、もりもり勉強して、今日の学問の頂点にのぼり切ってしまう必要がある。そして、その頂上で仕事をするんだ。
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生み出してくれる働きこそ、人間を人間らしくしてくれるのだ。これは、何も、食物とか衣服とかそういう品物ばかりのことではない。学問の世界だって、芸術の世界だって、生み出してゆく人は、それを受け取る人々より、はるかに肝心な人なんだ。だから、君は、生産する人と消費する人という、この区別の一点を、今後、決して見落とさないようにしてゆきたまえ。
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心に感じる苦しみやつらさは人間が人間として正常な状態にいないことから生じて、そのことを僕たちに知らせてくれるものだ。そして僕たちは、その苦痛のおかげで、人間が本来どういうものであるべきかということを、しっかりと心に捉えることができる。
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自分の生き方を決定できるのは、自分だけだ。
感想
話題になっており、様々な方が絶賛しているので買って読んでみました。母の「湯島天神下の石段の思い出の話」と最後は、自然の涙がこぼれてきました。随所に名言が詰まった本です。さて、僕はどう生きるか。