目次
Ⅰ
グライダー
不幸な逆説
朝飯前
Ⅱ
醗酵
寝させる
カクテル
エディターシップ
触媒
アナロジー
Ⅲ
情報の”メタ”化
スクラップ
カード・ノート
つんどく法
手帖とノート
メタ・ノート
Ⅳ
整理
忘却のさまざま
時の試練
すてる
とにかく書いてみる
テーマと題名
ホメテヤラネバ
Ⅴ
しゃべる
談笑の間
垣根を越えて
三上・三下
知恵
ことわざの世界
Ⅵ
第一次的現実
既知・未知
拡散と収斂
コンピューター
気付き
(1)頭は倉庫ではなく工場
頭は新しいことを考え出す工場である。よけいなものは処分して広々としたスペースを取る必要がある。人間が自然に頭の中を整理して、「忙しく」ならないようにしているのは(レム)睡眠である。現代は情報過多の時代であるから、睡眠だけでは忘却が足りないため、忘却する努力が必要である。忘れるのは価値観にも℃づいて忘れる。価値観をしっかりすることだ。
(2)既知・未知
知的活動には3つの種類がある。:①既知のことを再認する。②未知のことを理解する。③まったく新しい世界に挑戦する。②の領域ではまず解釈が必要である。③の領域では解釈をも拒むような理解の難しい表現もある。現代では読者が自分の想像力、直観力、知識などを限界まで総動員して、自分の解釈に至るような、③の思考的読書がほとんどなくなった。読書は量的なものだけでなく、このような質的な読書が必要なのである。
(3)三上・三中
いい考えが浮かぶのは、馬上(移動中)、枕上(床の上)、厠上(トイレ)と無我夢中、散歩中、入浴中である。
感想
大学生協の勧めで18歳の時に購入して読んだ本です。当時は全く理解できずに何も内容を覚えていなかったものですが、読み直してみると示唆に富んだ部分が多数あります。思考を整理するとは、つまるところ、アイデアを記録し、寝かせて、抽象化し、さらに抽象化するといったところでしょうか。やはりメモやノートを取ることは大事というわけです。
NEXT ACTION
- 思いついたことはノートに書き、たまったノートは抽象化してまとめる。