目次
はじめに
第1章 大企業で働くことはもはや「安定」ではない
第2章 使命感を持ち人生の目標を設定する
第3章 一生困らないための20代での働き方・過ごし方
第4章 自分の力を発揮するベンチャーというフィールド
第5章 独立起業という選択肢
第6章 社会を良くする大義の経営
おわりに
気付き
(1)終身雇用の崩壊と企業内職能の矛盾
日本の大企業は終身雇用制度を前提として、企業内職能制度(その企業でのみ使える技術を教える)を採り入れた。すなわち、日産であれば日産でしか使えず、トヨタでは使えない技術のこと。しかし近年の経営環境の変化やアメリカ流の成果主義の導入と相まって、日本の終身雇用制度は崩壊しつつある。その一方で企業内職能制度は依然として残っている。すなわち、社内では終身雇用を前提とした教育が行われているにもかかわらず、終身雇用は守られていないという矛盾を大企業が抱えている。
(2)企業の3つの社会貢献
企業とは、企業理念を実現するために存在する公器。その実現を通して、会社はさらに雇用の創出と納税で社会に貢献している。
(3)矛盾のある業界にはチャンスがある
会社側は当然と思っていても、お客様の立場に立ったらおかしいことをやっている業界には新規参入のチャンスがある。
感想
革新的なアイデアが書かれているわけではないのですが、何となく感じていることをうまく言語化・整理してくれている、痒い所に手が届くような本でした。終身雇用の崩壊と企業内職能存続という矛盾は、かなりまずいことになると感じます。
NEXT ACTION
- 自分の職能(スキル)は企業内なのか普遍的なのか振り返る。
- 業界にある矛盾に目を向ける。