目次
はじめに
第1章 冷めた心に火を灯せ
第2章 ゼロから信頼を築く
第3章 人間関係で悩まない
第4章 人を本気にさせてみろ
第5章 打たれ強くなれ
おわりに
気付き
(1)人が対立してしまう理由
対人葛藤には3つの種類がある:①利害葛藤(願望や期待、要求の相違)、②認知葛藤(意見の不一致)、③規範葛藤(倫理観や道徳観の違い)。日本人の場合、こうした対立が起こると4分の3が①撤退(話をやめ、それ以上話そうとしなくなる)、②回避(同じ話題で争いをしようとしなくなる)、③服従(相手の条件をすべてのむ)のいずれかの行動をとるのだそう。納得いかないまま撤退、回避、服従といった選択肢を選んでしまうと、あとで必ず不満の火種になる。
(2)集団思考の傍観者効果
集団思考では、①優れた頭脳と団結力を持ったメンバーが集まると楽観論が出てきやすい、②団結力が強いだけに、その場の空気を否定できない、③どれだけ危険でも大きな成果が期待できるという結論に達しやすい、④一方で、大きな成果よりも確実性を求める結論に達しやすい、特徴がある。みんなが傍観者になることで危険な選択をしてしまったり、問題を見て見ぬふりをしてしまう(戦争に突き進んでしまった過去の日本のように)。
(3)過剰負荷環境
目に入るもの、音、匂いなど、あらゆる情報に囲まれている状況を過剰不可環境という。人が過剰不可環境にいるときの特徴は、①短時間処理(他人に伝える情報を最小限に押さえる。人に道を聞かれた時などには必要最低限のコミュニケーションしかとらない)、②情報の排除(重要でない情報を無視する。道ですれ違う人など、見知らぬ人には関心を寄せない)、③責任回避(問題が起きても人のせいにしたり、他力本願で自分から動こうとしない。電車で老人や妊婦が立っていても知らんぷりをする)、④他社の利用(問題が起こったときなど、自分ではなく他人を使って連絡を取る。居酒屋でオーダーを他人にやらせる)。
感想
変わったタイトルですが、中身はしっかりした心理学などが凝縮されています。漫画スラムダンクの例えが頻出するので、読んでいない身としてはよく理解できませんでした。
NEXT ACTION
- 人と交わる場には、軽い気持ちで参加する。
- 人の話題を奪わずに最後まで聞く。人の情報を記憶することを意識する。