目次
はじめに 参謀役は径や伊トップへの登竜門
Chapter1 企業における参謀とは、どういう存在か
Chapter2 なぜ、参謀機能が必要になるのか?
Chapter3 参謀の基本姿勢とマインドセット
Chapter4 戦略とは何か
Chapter5 問題解決の基本は、MECE×ロジックツリー+仮説思考
Chapter6 必修の経営知識と実践知
Chapter7 組織のPDCAを正しく起動し、事業運営力を磨き続ける
Chapter8 人間の「業」に対処する
気付き
(1)組織としてのPDCAが機能していない企業は衰退する
戦略さえ手にすれば成長軌道に入っていけるというのはただの妄想。企業が低迷状態に陥すのは、当初、市場起点で廻っていたはずのPDCAサイクルが、組織として本来求められる精度で機能しなくなったことに端を発している。最前線で丁々発止、競合とやり合えているような状態であれば、仮に市場の一部を一時、持っていかれたとしても、次の局面でやり返すことは十分可能。
(2)事業の勝ち方
事業の勝ちパターンは大きく分けて3つ:①競合優位性をもって奪い、攻める、②まだ実現化していない市場を創造する、③育てて極める(自事業の圧倒的優位性を磨き上げる)。日本企業は、技術や製品、サービスを技術者がカイゼンすることで育て上げるのを得意としてきた。
(3)分析の基本の比較
分析の際に行う基本の比較は大きく3つ:①全体と個(全体平均に対して個別の支店や店舗の数字の比較を行い、なぜその支店が全体平均とは異なる数字を上げているのかを追いかける、②個と個(競合と自社、個別店舗同士を比較し、売上や客数、客単価などの差がなぜ、発生しているのかを追いかける)、③時間軸(前年同時期比の比較、あるいは折れ線グラフによる推移変化の見える化を行い、その変化がなぜ起きたのかを明らかにしていく)。
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人、性善なれど性怠惰なり。
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成功の確率を増やしたいならば、失敗の確率を2倍にすることだ。
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アホの一念、岩をも通す。
感想
400ページ以上とかなりのボリュームでした。多くの企業のコンサルを経験してこられた著者だからこそ言える、リアルな組織の施策の失敗例が多く書かれており参考になります。
NEXT ACTION
- 決裁のためには現場の情報収集が重要であるという意識で責任を持って稟議を上げる。