目次
はじめに なぜ99.9%の人は未来を見誤るのか
第2章 すべてを「原理」から考えよ
第4章 未来に先回りする意思決定法
おわりに Be a doer, not a talker(評論家になるな、実践者たれ)
気付き
テクノロジーは人間を拡張するものであること。そしていずれ人間を教育し始めること。最後に掌からはじまり、宇宙へと広がっていくことが特徴。テクノロジーは単独で存在するものではなく、最終的には人間そのものと融合することが運命づけられている。テクノロジーによる効率化は労働者にとっての収入を減らす可能性があるのと同時に、消費者に対してのコスト削減というメリットももたらす。
(2)すべては必要性から始まる
イスラエルはなぜ人口わずか800万人しかいないのに継続的にイノベーションを生み出せるか。それは必要性による。周辺国との争いがあり、政府・民間・大学・軍など全員が協力して収入を確保し諸外国への影響力を保ち続けなければ国として危機に陥ってしまう、イノベーションを起こすための必要性がどこより切実に存在している。
テクノロジーを知るという行為には4段階ある:①使える、②ポテンシャルがわかる、③なぜできたのかを原理から理解している、④実際の作り方がわかる。コンピュータを使える人(①)は世界で27億人以上おり、コンピュータで何ができるのかというポテンシャルも9割以上の人が理解している(②)。しかし電子回路なども含めてコンピュータがどのように動いているのかを理解できている人(④)は0.01%程度。未来の方向性を読むためには④までは不要で③の原理を知っているかどうか。そのテクノロジーがなぜ誕生し、どんな課題を解決してきたのかを知ることで、その課題を解決する別の選択肢が誕生した時に、未来の方向性をいち早く察知することができる。
感想