目次
INTRODUCTION 体の不調は手当てするのに、なぜ心の不調を放置するのか?
第1章 自分を受け入れてもらえなかったとき -失恋、いじめ、拒絶体験
第2章 誰ともつながっていないと感じるとき -孤独
第3章 大切なものを失ったとき ー喪失、トラウマ
第4章 自分が許せなかったとき -罪悪感
第5章 悩みが頭が離れないとき -とらわれ、抑うつ的反芻
第6章 何もうまくいかないとき -失敗、挫折
第7章 自分が嫌いになってしまったとき -自信のなさ、自己肯定感の低下
気付き
(1)拒絶への手当:痛みへの感度を下げる
テレアポの仕事で断られる経験は、何度もやっているうちに以前ほど傷つかなくなる。また、歌や演技のオーディションも何度も受けているうちに落ちてもすぐ立ち直れるようになる。このような変化を脱感作と呼ぶ。苦手な状況に何度もふれるうちにい心が慣れて苦痛が軽減する。日常的な拒絶体験は脱感作で苦痛を軽減できる。デートに誘う、転職活動の面接、新しい友達を作るときなど。
(2)孤独への手当:相手の立場で考える
人のために何かをしようと思っても、相手の求めていることがわからなければうまくいかない。相手の立場で考える(他社視点取得)スキルが不可欠。孤独な人は、他社視点取得能力が弱くなっており、場違いな発言をしたり、おかしな態度をとってしまう。他社視点取得能力を鍛えるには、①まずは自分と他人は違うという前提に立ち、②そのうえで、相手の気持ちを考えてみる。私たちは、親しくなるにつれて、私たちは相手に対する努力をさぼってしまう。どんなに親しい間柄でも自分と相手は違うという前提を忘れてはいけない。
(3)罪悪感とは
罪悪感には自分に対するものと、他人に対するものがある。他人に対する罪悪感は特に心の毒になる場合になる。心に悪影響をおぼよす罪悪感には、主に3つの種類があ:①解消されない罪悪感、②生存者の罪悪感(サバイバーズ・ギルト)、③別れの罪悪感(・裏切りの罪悪感)。
感想
心の不調は誰にでもありますが、それを言葉にして整理し、その対処法までまとめてあります。感覚的にわかっていることを、言葉にしてもらえるだけで心が楽になるんだと思います。また、自分だけでなく一般的なこととわかることでも気持ちが楽になると思います。そんな心の不調を軽減してくれる本です。
NEXT ACTION
- 拒絶されてもいずれ慣れるものと理解する。