目次
プロローグ 自分の仕事や人生に、価値を感じていますか?
本書の目的 思い込みを脱却し、価値を実感する生き方の獲得
本書の三大特徴
仕事と人生に意味を付与する、価値観思考法
第Ⅰ部 幸福の相対性理論 マウンティング・ゴリラたりの悲しき実態
第1章 脱・エリート・コンプレックス!
第2章 マズローの5段階欲求は、もう古い!
第Ⅱ部 最強の教養から学ぶ、人間の行動原理
第3章 最強の賢人たちが明かす、ヒトの幸福と思い込みとは?
第Ⅲ部 価値ある仕事、意味ある人生を選択しよう
第4章 「自分」を再選択しよう
第5章 「他己実現」より「最強の自己実現」
気付き
(1)価値の10大バリュー・レバー
バリューレバー(行動原理となる欲求パターン)は、①生理的欲求・安全、②闘争・競争、③愛情・帰属、④承認欲求(外的自尊心)、⑤貢献欲求(生産欲求)、⑥学習・成長、⑦遊び(没頭・熱狂)、⑧認知欲(哲学・信仰)、⑨美術・芸術(感動)、⑩生きがい。人によって価値の項目や組み合わせ、優先順位は変わる。幸福関数は、その人の優先順位の掛け算。重要なのは、自分の幸福度を他人の幸福度で割り算しないこと。こうなると、人が嫉妬で他人で引きずり降ろすことになる。
(2)成功モデルではなく幸福モデルを考えよう
何をもって幸福とするか、という価値観については、往々にして他人が決めたことを鵜呑みにしている人がほとんど。人は幸福を目指すものなので、幸福の定義を決めてしまえば人や社会をコントロールしやすくなるから。人間は放っておいても「幸福になるには?」と考え、幸福を目指すので、幸福とは何かを都合よく押し付ければ、人はあたかも自分の意思であるかのように嬉々として押し付けられた幸福像を実現させる。
(3)人は自分に価値があると感じられるときだけ、勇気をもてる
人は自分に価値があると思えるときにだけ、勇気をもてる。叱り付けたり褒めそやしたりしているとそれらなしには自分に価値があると思えない状態になり、すると何かに主体的に挑戦する勇気がなくなってしまう。多くの人が仕事に取り組む勇気がないのは、自分に価値が無いと思っているから。取り組んだ結果、単に失敗するという結果が出るのが怖くて、現実と向き合うことを恐れるから仕事に取り組まない。
感想
中身は結構がっつりした幸福論ですが、外国人である著者が日本語でユーモアたっぷりに解説してくれるので楽しく読めます。
NEXT ACTION
- 部下が仕事をしないときは、まずは自信をつけてもらうようにする。