目次
1章 会社員がお金を貯めるということ【お金の構造】
2章 配偶者が働き過ぎると本当に損なのか【税金編】
3章 誰も教えてくれない退職金の仕組み【退職金編】
4章 正しい老後資金の作り方【年金編】
5章 元気な老親の介護に備える方法【介護編】
6章 保険の構造を学ぶと見方が変わる【保険編】
7章 住宅ローンの借り方・返し方【住宅ローン編】
気付き
(1)年金は加入した方が得
公的年金は民間には真似できない制度。支給額が納めた保険料の2~3倍という試算がある。根本的に収支バランスを欠いている。だからこそ、国民年金制度の維持には困難が待ち受けているのだが、個人からして元本割れになるまでには相当な余地がある。老齢基礎年金の支給水準が現在の半分程度まで下がらなければ、納め損にはならない。
(2)介護が始まったら地域包括支援センターに駆け込む
地域包括支援センターは公立中学校の学区程度の地域に最低1か所はある公的機関。相談料や支援手数料は費用がかからない。要介護認定の申請も頼むことができる。
(3)安さで保険を選ぶなら共済は外せない
法律上共済は保険ショップでは取り扱えない。共済は地方自治体や企業・労働組合単位で保険に似たサービスを提供する事業で、掛け金が安いという特徴がある。
感想
色々と具体的な金融商品に対するアドバイスがありましたが、本書で一番言いたいことは、金融商品を扱う人は自社の利益のために動いており、彼らの言うアドバイスはポジショントークであるという構造を押さえておくことだと思いました。個人として得をするには、金融の構造を知っておくべきだということです。社会人として、お金にはきちんと向き合うことが必要だと改めて感じました。
NEXT ACTION
- 保険は、家計が破綻するリスクをなくすという目的に際して、目先の少額のメリットに惑わされない。入るのであれば1入院120日以上のものに入る。