目次
第1章 マインドのリセット
第2章 上司を理解する
第3章 自分を発する
第4章 信頼・共感を得る
第5章 場・脈をつくる
第6章 ストレスと共生する
第7章 大いなる目的を持つ
気付き
(1)はたらきかけは自分から
活性化しない組織では、上司・部下双方の暗黙のにらみ合いが続いている。ニワトリ・タマゴ状況に陥ってしまうが、平時は部下先手、戦時の上司先手が原則。つまり、普段の業務現場においては部下が率先して互いに声を掛け合う。逆にトラブル時は上司が先頭に立ってあれこれ指示をし、範を示す。
(2)上司マネジメントには意思力が必要
中には凡庸な上司やクセのある上司もいるが、否定し愚痴をもらすのは簡単。それは感情に属するからである。逆に、上司の不完全さを承知の上でそれでも何か長所や特異があるはずだと、上司を肯定するのは自分の意志を奮い立たせないとできないことであり難しい。すなわち、否定力は感情レベルで流れに任せる、肯定力は意思レベルで状況をつくる。上司マネジメントには言うまでもなく肯定力が必要。
(3)上司を動かす「準備」
上司を動かす準備のポイントは、①いくつかの選択肢を用意すること。良い意思決定ができるかどうかは多くの部分、部下の材料集めにかかっている。②エッセンスを凝縮する。③ところどころで文字コミュニケーションも活用する。置きメッセージも有効。④第三者からの口添えを仕掛けること。上司が思うような意思決定をしてくれない原因は部下の自分の発し方にある。
名言Select
- つまずいてこけるのは、星を見ながら走っているから(作者不詳)
- 悲観は感情に属し、楽観は意志に属する(フランス哲学者・アラン)
- 会社が自動的に上司を付けてくれ、指導料も取らない(むしろ給料さえやるという)。良い上司ならコーチ、メンター、支援者、師となってくれ、悪い上司であれば、それを反面教師としていろいろなことを考えさせてくれる。「なんと恵まれていることか」と思えてきませんか(著者)
感想
アメリカでは一般的なようですが日本ではあまり聞きなれない「上司マネジメント」についての本です。上司は自分の仕事上の夢や志、目標を達成するために活用する「テコ」であるという考え方が面白いです。
NEXT ACTION
- 自分から働きかける。「あの件どうなってる?」と言わせない。