目次
はじめに
第1章 文明病
第2章 炎症と不安
第3章 腸
第4章 環境
第5章 ストレス
第6章 価値
第7章 死
第8章 遊び
気付き
(1)自然との触れ合いにより副交感神経は活性化する
自然は人類の感情システムに影響を与える。感情時ステムは人間の心の働きを3種類に分類した考え方で、興奮(喜びや快楽といったポジティブな感情を作り、獲物や食事を探すためのモチベーションを生み出すシステム、ドーパミンで制御)、満足(安らぎや親切心といったポジティブな感情を作り、同じ種族とのコミュニケーションに役立つシステム、オキシトシンで制御)、脅威(不安や警戒といったネガティブな感情を作り、外的や危険から身を守るためのシステム、アドレナリンやコルチゾールで制御)から構成される。都市の暮らしでは、興奮と脅威のシステムだけが活性化しやすくなる。
(2)人間か幸福感を感じやすい価値観
人間は以下の4つの価値観に幸福を感じやすい性質を持っている:①自治(どれだけ人生を自由にコントロールできるかどうか)、②多様性(仕事や人間関係に多彩さがあること)、③困難(人生のタスクに適度な難しさがあること)、④貢献(他者の役に立っているかどうか)。この中でも飛び抜けて影響が大きいのは貢献。もし未来の選択に不安を感じたら「誰かの役に立つ行動はなにか?」と考えてみる。その瞬間に曖昧だった未来は"いまここ"に収束し、不安が情熱に変わる。価値観に沿った行動を取る限り、未来にはもはや失敗がありえない。
(3)古代と現代のミスマッチ
①多すぎる(摂取カロリー、精製穀物、アルコール、塩分、乳製品、満腹感、衛生設備、人生の価値観)、②少なすぎる(有酸素運動、睡眠、自然との触れあい、有益なバクテリアとの接触、太陽光の摂取量)、③新しすぎる(加工食品、公害、人工照明、慢性的なストレス、化学物質、抗生物質、孤独)。基本的に現代の日本人と狩猟採集民の体は遺伝子的に大差がないにもかかわらず、私たちの体の炎症レベルが高いのは、これらのミスマッチが心と体を蝕んでいるからである。
名言Select
なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える(フランクル)
感想
メンタリストDaiGo氏が絶賛する本です。体調について、古代人との比較など、独自の観点で捉え直すことで、スッキリと体調について理解することができました。内容は全て科学的な研究に基づいているので実践的です。
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