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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」 加藤雅則、チャールズ・A・オライリーほか

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目次

はじめに ー成熟した日本企業が生き残るための最重要課題

第1章 いま必要な組織経営論

第2章 AGC、変革への挑戦 ー戦略と組織を一体として変える

第3章 両利きの経営 ー成熟企業の生き残り戦略

第4章 組織はどのようにして変わるのか ーアライメントの再構築

第5章 組織開発の本質 ートップダウンボトムアップの相互作用を作り出す

第6章 脱皮できない蛇は死ぬ ー日本企業のための組織進化論

 

名言Select

脱皮できない蛇は滅びる。意見を脱皮してゆくことを妨げられた精神も同じことである。(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ)

 

気付き

(1)両利きの経営

組織が進化するためには、異なる二つの組織能力が必要とされる。ひとつは既存事業を深堀する能力であり、もうひとつは、新規事業を探索する能力である。両利きの経営とは、企業が長期的な生き残りを賭けて、これら相矛盾する能力を「同時に」追求することのできる組織能力の獲得を目指すもの。この三つの組織能力を獲得することにある。そのためには、各々の能力形成を可能とする組織カルチャーをマネジメントすることが大切。

(2)組織経営論の基本トライアングル

企業の存在目的(WHY)に対して、戦略(WHAT)と組織(HOW)は車の両輪の関係にある。存在目的のために戦略論があり、その戦略を実行するために組織論(何のために、何を、どうやるのか)がある。組織が自らを次の段階へと進化させるには、以下の一連のプロセスをたどらなければならない。自社の存在目的を再定義する(組織アイデンティティ)、どの領域で自社は生き残るのかを見極める(戦略的ポジショニング、位置取り)、それをどう実現するのかを決める(実行するやり方)。組織が機能しているとは、組織の基本四要素(KSF・人材・公式の組織・組織カルチャー)の整合性(アライメント)が取れているということである。組織が変わるとは、事業環境の変化に適応して、新しいアライメントを形成し、既存のアライメントを置き換えるという現象である。組織進化における経営者の役割は、既存の組織力学の均衡状態から新しい均衡状態に移行させることである。

(3)トップダウンボトムアップの相互作用

成熟した組織が次の段階へと進化するためには経営者の役割が極めて重要。①トップの意思表示が契機となって、②トップダウンとミドルアップの絶妙な組み合わせが生まれ、③トップの価値判断によって組織の進化が可能となる。組織変革には、バイラル・チェンジ(感染的変化)と、サンドイッチ方式がある。

 

感想

有名な「両利きの経営」についての本です。内容はAGCの事例が厚いです。