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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★環境問題とは何か 富山和子

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目次

序章 環境問題の量と質

第一章 自然に対する思い違いをしていないか

第二章 森林はなぜ大切か

第三章 木を植える文化の国

第四章 日本人はいつ頃から木を植えてきたか

第五章 水問題を考える

第六章 「持続可能な開発」とは何か ー自己完結型社会

第七章 環境問題を考える姿勢

第八章 環境問題の終着駅、海

 

気付き

(1)環境問題の質と量

汚染の問題はいわば入口の問題である。汚染の問題が克服できたとしても、さらにもう一段深い問題が存在する。かりに私たちがきれいな大気、きれいな水、きれいな土壌を取り戻すことができたとしても、量の問題が残されるのである。水でいえば、どんなに川をきれいにしたところで、水そのものがなくなったらはじまらない。汚染という「質」の問題と資源の「量」の問題とは、そういう関係にある。

(2)水を仲立ちにした人と大地との営み

稲作には大量の木材が必要である。水を引くにも土を耕すにも、米を運ぶにも貯蔵するにも、常に木材が伴侶であった。そして第二に水であった。水田が洪水に流されては困るし、水田に引く川の水を確保しなければならない。つまりは治水と利水のためである。このように、木材のためにも木を植えたし、水のためにも木を植えたのである。木の文化と米の文化は仲良しであり、それを取り持ったのが水であった。

(3)農業が水を使うことは水を作ること

農業が水を使うということは、実は水を作り出すことなのである。日本のように滝のような急流の川では、放っておけば水は海に捨てられてしまうところを、農業用水が川を堰き止め、水を引いて、広大な面積、大地に水を張り付けてくれる。大地に張り付けてこそ、それは地下水になり川の水になる。それが私たちの使う水資源なのである。都市が水を消費するのとは正反対である。もしも農業が水を使わなくなったなら、日本列島はその分、水資源を失うのだ。

 

感想

環境問題というタイトルですが、特に著者の専門である水や土の角度から眺めるものです。面白かったです。