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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★菜の花エコ革命 藤井絢子

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目次

はじめに

序章 菜の花が地域と地球を救う

第1章 琵琶湖を守る運動からの出発 ~菜の花プロジェクト前史~

第2章 家庭の廃食油をバイオ燃焼に ~菜の花プロジェクトのあゆみ~

第3章 農と地域の再生をめざす ~アグリルネッサンスの実現~

第4章 各地に広がる菜の花パワー ~菜の花プロジェクトの多様な展開~

第5章 暮らしの豊かさを再構築する ~持続可能なエコライフへ~

第6章 菜の花がもたらす「自律と自立」 ~資源循環型社会をめざして~

 

気付き

(1)我が国の縦割り行政の問題

以前から縦割り行政の弊害は指摘され、それを克服するために「企画調整」や「政策調整」という対応が考えられてきた。しかし我が国での「調整」というのは、多くの場合、関係者の妥協を求めるため「足して二で割る」「低いレベルに合わせる」という形になりがち。そうした「調整」の手法では、新しい時代への切込みはできない。「調整」に変わって「統合」すなわち「トップレベルに合わせる」こと、そして関係者を納得させるリーダーシップが必要。

(2)農の多面的機能

農の機能の第一にあげられるのは食料保障。しかしこの第一の機能も我が国では機能不全に陥っている。二つ目の機能は国土の保全。土砂の流出や洪水防止と言った国土を保全する役割は、山や田圃が果たしている大きな機能。そして、環境の保全も農の持つ大きな機能。水源の涵養、大気の浄化、温暖化の抑制、臭気や騒音防止など、良質な環境を保全する役割を果たす。さらに、ゆとりを安らぎを与える生活空間の維持という機能もある。

(3)近江商人三方よしの哲学

三方よしとは売り手よし・買い手よし・世間よしの三つがよくなるということ。世間とは、地域であり地球である。ビジネスがめざすべき目標は、社会が良くなることであるという地域益・地球益の大切さを示す。近江商人は「才能、算用、始末」を旨として、一獲千金を夢見るのではなく、努力と誠実がビジネスの基本であると、商いの道を説いている。しかし、一方で近江商人は道普請や橋の架け替えなど公共事業には費用を惜しみなく寄付することもある。社会に対しての寄付や慈善は「始末」と矛盾するものではなく、いつか商売繁盛に通じるものであるという哲学、倫理観があったのであろう。

 

感想

琵琶湖を守るために滋賀県から始まった環境運動の話です。市民が立ち上がって行政を巻き込みながら地域を変えていく方法が具体的に学ぶことができます。