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~成長とは気付きにより思考が変わり、行動が変わり、結果が変わることである~

★★ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 帚木蓬生

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目次

はじめに ーネガティブ・ケイパビリティとの出会い

第一章 キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」への旅

第二章 精神科医ビオンの再発見

第三章 分かりたがる脳

第四章 ネガティブ・ケイパビリティと医療

第五章 身の上相談とネガティブ・ケイパビリティ

第六章 希望する脳と伝統治療師

第七章 創造行為とネガティブ・ケイパビリティ

第八章 シェイクスピア紫式部

第九章 協力とネガティブ・ケイパビリティ

第十章 寛容とネガティブ・ケイパビリティ

おわりに ー再び共感について

 

気付き

(1)ネガティブ・ケイパビリティとは

ポジティブ・ケイパビリティ(問題解決能力)だけでなく、ネガティブ・ケイパビリティ、すなわち「どうしても解決しないときにも、持ちこたえていくことができる能力」を培っていくこと重要。解決すること、答えを早く出すこと、それだけが能力ではない。解決しなくても、訳が分からなくても、持ちこたえていく。消極的(ネガティブ)に見えても、実際にはこの人生態度には大きなパワーが秘められている。

(2)創造行為とネガティブ・ケイパビリティ

創造行為をする芸術家の特徴は、対立する曖昧な情報を統合する力、二つ以上の正反対の思想や概念、表象を同時に近くして使う能力。創造性の源になる認知の形式は、①知性、②知識、③能力をどこに集中させるかという知的様式、④性格、⑤動機づけ、⑥環境の六つ。このうち、④の性格特徴として指摘されているのが、曖昧な状況に耐え、切れ切れのものが均衡をとり一体になるのを待ち受ける能力である。

(3)研究とネガティブ・ケイパビリティ

研究に必要なのは「運・鈍・根」と言われる。運が舞い降りてくるまでには辛抱強く待たなければならない。鈍は浅薄な知識で表面的な解決を図ることを戒めている。そして根とは根気。結果が出ない実験、出口が見えない研究をやり続ける根気に欠けていればゴールに近づくのは不可能。運・鈍・根はネガティブ・ケイパビリティの別の表現と言ってもいい。

 

感想

世の中には、わからない状況に対して耐えられる人と耐えられない人がいるように感じて、ネットで検索して出合った本です。キーツやビオンの話が長く、本題に入るまでが長く感じてしまいましたが、この分野では本当に貴重な文献です。